「家づくり」の方程式

住宅設計について

これまで、いろいろな敷地を経験してきました。「にこの住宅」は旗竿敷地の狭小地で、須磨の「町家と住宅」はウナギの寝床といわれる細長い敷地でした。西宮の「Tの住宅」は敷地全体が月極駐車場で、公園を前面にもつ「公園と住宅」と、地元に立つ「Mの住宅」は閑静な住宅地にありました。「八田家住宅」と「橿原神宮前のH邸」は歴史的町並みの中にありました。「八田家住宅」は、今年竣工した「細工谷のY邸」、現在計画している「宝塚の二世帯住宅兼事務所(仮)」と同様に、地域性を反映した斜面地でした。それぞれどの敷地も他にはない新しい建築への出会いを与えてもらいました。

住まいの設計は、「家づくり」=「家族のパーソナリティ・要望」×「敷地・周辺環境の特性」につきると思っています。どちらかに偏ったものでは無く、両者が呼応する関係です。これまでのクライアント皆さん敷地にこだわりを持たれていました。敷地を選ぶ行為自体、家族のビジョンが含まれています。その敷地の良さを最大限活かすように、いつも設計では努めています。

 

「八田家住宅」建築前の敷地状況

「橿原神宮前のH邸」周辺環境

「細工谷のY邸」購入前の状況

土地探しについて

住宅設計について

建築のご相談には、まだ土地や物件が決まっていない方も多く来られます。その場合は、提携先の不動産会社’建築家不動産’より土地情報を定期的にお伝えし、どのような土地が良いかを一緒に考えながら進めています。遠方の場所についても土地情報は提供可能です。兵庫、滋賀、奈良の物件では、土地探しから始めています。

これまでで思ったのは、物件探しは縁のものと言われていますが、その縁をつかみ取る為の準備がとても重要ということです。良い物件は誰にとっても良いものなので、住みたい地域の特徴と相場感の傾向を知り、物件が出れば迷わずに申し込みできるように、備える必要があります。

土地探しから設計者が入ることで、設計の視点で土地を見ることができます。土地が持つハード的価値と建物がもたらすソフト的価値の予算配分をどうするか、候補物件が出てくれば、一緒に同行し周辺環境の確認、建築する際に問題が無いかどうかなど、設計の立場でアドバイスさせていただきます。また、一般的に不動産市場では扱いにくい土地(不整形地、斜面地、旗竿地)については、土地価格が安い分、トータルコストを抑えられる場合もあります。特に斜面地は、計画中の物を合わせて3件の実績があり、土地の短所を長所に転じる斜面地ならではの設計ノウハウも蓄積されています。このような設計の経験を提供することで、土地購入の備えに寄与できればと考えております。

現在宝塚で進行中のプロジェクト。
山の斜面地に計画している「中山台の二世帯住宅/事務所」の敷地。