とのま×ninkipen! 建築家の自邸オープンハウス 合同開催

イベント

カジュアルな建築家仲間の「ninkipen!」の今津さんと合同で、それぞれの自邸のオープンハウスを開催しました。

そもそもなぜこの二人でという事ですが、今津さんとは、普段から気軽に会うような間柄では無いのですが、建築に向き合う姿勢がわりと近くて、10年前くらいに、一緒に何かできたらと話したのがきっかけでした。
過度なデザインを優先したものではなく、使い手の事を考えながら作っているのが共通していて、派手な建築テーマが無かった分、当時イベントのイメージができなかったのかもしれません。
そして、約10年が建ち、それぞれ自邸を建てたこのタイミングで、この合同オープンハウスが実現しました。




このオープンハウスの準備には、今津さん設計の住宅に住んでいるデザイナーの脇阪さんと、これまで何度か雑誌のライターとしてお世話になった宮下さんにご協力頂き、アウトプットとして、こちらのサッシも作成いただきました。
建築家の自邸オープンハウス_ninkipen×とのま.pdf

お二人のディレクションもあって、お互いの自邸をみて分かった事は、建築の素材へのこだわり、生活者の視点を重視した設計と、共通していながらも、出来上がった空間はお互いの個性が色濃く表れているという事です。
それはもちろんこれまで培った建築感の違いとも言えますが、自身を含めた家族の個性、もしくは潜在的に思う家族と住ごしたい家の姿が、違いとして表れたのではないでしょうか。

とのまビルでは、ビルのリノベーションだからこそ、鉄骨のフレームに重ねるように温かみのある木材を使うことで、建物の個性と家族の居場所が共存できるように考えました。
木材を使ったのは、材木屋さんの娘でもある妻のルーツ、そして子供へと継承したいという思いもありました。また、4階のLDKは、新たに開口部を設えて、地元の田園が広がる原風景のように、都市のスカイラインへと続く伸びやかな空間が実現し、ここでの時間は街にいることを忘れ、原風景を感じながら家族と過ごせる、私の特別な場所となっています。

こうしてできた両者自邸のオープンハウス、是非ご参加いただければと思います。

 

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