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読売新聞朝刊に「八田家住宅」が掲載されました。

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読売新聞の日曜朝刊で、月一に連載されている「すまいR」に「八田家住宅」が掲載されました。
特集は「傾斜地に立つ家」、「高低差 開放感を演出」と題し、住みにくそうなイメージがある斜面地に建てられた住宅の中で、八田さん一家の活き活きとした暮らしぶりが記述されています。

「八田家住宅」の詳細は、作品ページをご覧ください。
解説文も追記しています。
https://www.tonoma.net/architecture_design/hatta_house/

 

職住一体からの気づき

コロナ禍で考える「家づくり」

アフターコロナを見据えて、リモートワークが薦められていますが、私は30歳で独立してから13年ほど、生活と仕事の場所を共にしてきました。大学の頃から一人暮らしをしていたので、家事に抵抗はなく、いまや料理は気晴らしになる趣味の一つです。職住一体の形をとったのは、住宅設計とは生活を作る仕事であるので、自分自身が実践者として、住宅の中に仕事場を置くことで、生活の中に新しい気づきを得たいと思ったからです。こうして長い時間を家の中で過ごしていると、周囲の風景や、家の中のものとの関係が親密になるので、窓の位置や断熱などの居住性、ものの魅力や使いやすさの重要性に気づきます。また、家族とはいえ、夫婦子供それぞれ考えの異なる者同士、家の使い方や感じ方も三者三様であるので、日々客観的な発見が生まれます。

こうしたリアリティのある生活体験が伴って設計する「家づくり」は、机上の計画学や最新の建築情報では決して作られない、生活の中で培う、ものづくり的な要素があると思っています。陶芸家が自身の器を生活の中で使いながら、誰かの新しい生活を生み出すうつわ作りに励むように、私もこれまで培った職住一体からの気づきを、設計に還元する事で、これからの住宅建築に繋げたいと、そういう思いをもって、家づくりに取り組んできました。

新しい職住の場に引っ越してきて1年半、新型コロナウィルスの影響で、外に出られない非日常的な生活が余儀なくされた事で、周囲の風景や家族の家での過ごし方、これまでの日常で気づかなかった事も見えてきて、「とのまビル」で設計した各部分の善し悪しを改めて別の視点で感じることできました。だからこそ、この期間に思ったことを書き記したいと思ったのです。

つづく。

物干しテラスから見た風景。
新緑が深まる裁判所の木々や、隣接ビルの外壁の表情。
周囲の風景の微細な変化を眺めています。

ビルに暮らす

コロナ禍で考える「家づくり」

私は’とのまビル’という、築30年ほどの古ビルをリノベーションした職場兼住居に住んでいます。「なぜ新築ではなくリノベーションなのか?」とよく聞かれますが、私は、家というのは他者によって作られる方が良いのではと思っています。客観的に家族の暮らし方や、周りの環境を見てもらう事で、生活の中で予期しない驚きや喜びが生まれます。自分自身で設計するということは、全てを主観的に計画することになり、答えがわかっている問題を解いているようで、こうした発見が生まれないのではと思っていました。

そういうわけで、他の建築家にお願いするわけにもいかないので、当時の無名な設計者によって一生懸命考えて建てられたビルをリノベーションして家族の住まいを作ることにしました。計画していて分かったのは、建物の形状と窓の位置は、最大限この場所の良さを取り入れられていたということです。もともと酒屋さんの店舗兼住宅として建てられた事もあって、住まい部分の間取り、特に階数に当てる機能は、先の設計者にならい踏襲して計画しました。既存の建物部分は防水工事や現在の厳しい気候に適した断熱工事を行い、痛んでいた設備配管は一掃しました。内部については、家族の将来や、妻の要望やどのような子供になってもらいたいかなど、家族を持つ一人の父親として作っていきました。そしてできあがった家は、やはりビルならではの空間、自分では作れない場所が色々生まれ、完成後2年を迎えますが、日々発見がある家となっています。新築、リノベーション問わず、「家族」と「家」の間には、こうした発見や気づきが生まれるような関係がいいのだと思います。

つづく。

一日何往復もする階段の様子。
形や素材が異なる3つの階段によって、見える景色や空間もそれぞれで
階段の辛さが楽しさに変わる工夫をしています。

コロナ禍で考える「家づくり」

コロナ禍で考える「家づくり」

2020年、2回目の東京オリンピックの開催年に、新型コロナウィルスによってこのような社会状況になるとは誰が予想したでしょうか?誰もが同じような事を思い、一日も早いコロナの終息を祈っているに違いありません。

こうした状況も半年が経とうとしていますが、身の回りにも少しずつ影響がでてきている気がしています。街にでると社会のスピードが自粛以降スローペースになったままです。社会、世界全体がこのようなペースダウンの状態では、個人が焦っても仕方ないのだと思います。今は粛々と、家族の健康、目の前にある事を第一に過ごしていかねばと思っています。

さて、本題の「家づくり」についてですが、4月の緊急事態宣言以降のステイホーム期間では、これまで生きてきた中でこんなに家にいた事は初めての経験でした。家族揃って三回の食事を食卓で過ごし、仕事と生活がシームレスに続く。携帯の写真を見直すと家の中での写真ばっかりでした。恐らく、全世界の人たちが「家」について考えていただろうし、家と世界が強く結びついた特別な期間だったんだと思います。また、ニュースでは、アフターコロナの社会像について、オンライン化による業務の効率化、新しい需要喚起など、転換された社会の一側面が語られていますが、一方で生活に関して言えば、田舎暮らしでのテレワークや限られた時間を有効に使うことで生み出す新しい生活の可能性が示唆されています。つまりは、社会によって拘束されてきた時間を個人に還す変化です。仕事と生活のバランスにおいては、これまで「家」を出て「会社」に着き、また「家」に戻るという生活形式が、「家」を拠点に仕事と生活が複合する新しい生活形式になるのだとすれば、「家」の価値観も変化し、重要性も高まってきます。もちろん、全ての仕事には当てはまるわけではありませんが、「家」の可能性を開く上では、この期間にアフターコロナの「家づくり」に、考えを巡らせるのは良い機会になると思い、ここに’コロナ禍で考える「家づくり」’と題し、これまでの設計を通して感じてきた考えを記していきたいと思います。

つづく

写真は、自粛中の一コマ。窓辺にテーブルと椅子を移しおやつを食べ始める息子。
外に行きたいけど、家にいないといけない思いが現れたのか、
こうした設計者として嬉しい窓辺の使われ方を見ると、
コロナも前向きに捉えられる瞬間でした。

「家づくり」の方程式

住宅設計について

これまで、いろいろな敷地を経験してきました。「にこの住宅」は旗竿敷地の狭小地で、須磨の「町家と住宅」はウナギの寝床といわれる細長い敷地でした。西宮の「Tの住宅」は敷地全体が月極駐車場で、公園を前面にもつ「公園と住宅」と、地元に立つ「Mの住宅」は閑静な住宅地にありました。「八田家住宅」と「橿原神宮前のH邸」は歴史的町並みの中にありました。「八田家住宅」は、今年竣工した「細工谷のY邸」、現在計画している「宝塚の二世帯住宅兼事務所(仮)」と同様に、地域性を反映した斜面地でした。それぞれどの敷地も他にはない新しい建築への出会いを与えてもらいました。

住まいの設計は、「家づくり」=「家族のパーソナリティ・要望」×「敷地・周辺環境の特性」につきると思っています。どちらかに偏ったものでは無く、両者が呼応する関係です。これまでのクライアント皆さん敷地にこだわりを持たれていました。敷地を選ぶ行為自体、家族のビジョンが含まれています。その敷地の良さを最大限活かすように、いつも設計では努めています。

 

「八田家住宅」建築前の敷地状況

「橿原神宮前のH邸」周辺環境

「細工谷のY邸」購入前の状況

土地探しについて

住宅設計について

建築のご相談には、まだ土地や物件が決まっていない方も多く来られます。その場合は、提携先の不動産会社’建築家不動産’より土地情報を定期的にお伝えし、どのような土地が良いかを一緒に考えながら進めています。遠方の場所についても土地情報は提供可能です。兵庫、滋賀、奈良の物件では、土地探しから始めています。

これまでで思ったのは、物件探しは縁のものと言われていますが、その縁をつかみ取る為の準備がとても重要ということです。良い物件は誰にとっても良いものなので、住みたい地域の特徴と相場感の傾向を知り、物件が出れば迷わずに申し込みできるように、備える必要があります。

土地探しから設計者が入ることで、設計の視点で土地を見ることができます。土地が持つハード的価値と建物がもたらすソフト的価値の予算配分をどうするか、候補物件が出てくれば、一緒に同行し周辺環境の確認、建築する際に問題が無いかどうかなど、設計の立場でアドバイスさせていただきます。また、一般的に不動産市場では扱いにくい土地(不整形地、斜面地、旗竿地)については、土地価格が安い分、トータルコストを抑えられる場合もあります。特に斜面地は、計画中の物を合わせて3件の実績があり、土地の短所を長所に転じる斜面地ならではの設計ノウハウも蓄積されています。このような設計の経験を提供することで、土地購入の備えに寄与できればと考えております。

現在宝塚で進行中のプロジェクト。
山の斜面地に計画している「中山台の二世帯住宅/事務所」の敷地。

新建築住宅特集「細工谷のY邸」掲載

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先日竣工した「細工谷のY邸」が新建築住宅特集2020年4月号に掲載されました。
表紙は安藤忠雄氏によるマンハッタンのペントハウス。住吉の長屋と同じ長屋の建替えで、地元大阪の都市住宅に向き合ったこの住宅が、同号に掲載された事、とても感慨深い思いです。
「大阪の都市住宅」と題した解説文も寄稿していますので、是非手にとってご覧頂ければ幸いです。

 

 

SUUMOリフォーム(関西版)「とのまビル」掲載

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リクルートが発行しているSUUMOリフォーム(関西版),autumn,2019に「とのまビル」が掲載されました。
「関西の個性派さんのお宅、拝見しました」と題して、具体的なリフォーム10事例が載っています。
もしご興味のある方は、数部在庫ありますので、無料で進呈させていただきます。

お問い合わせフォームのお問い合わせ内容欄に、「SUUMO送付依頼」と送付いただければと思います。


MBS「 住人十色」で「とのまビル」が放送されます。

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7月27日17:00よりMBS「住人十色」で、我が家「とのまビル」がテレビ放送されます。

まさか自分自身が出るとは思っていなかったので、いざ撮影となると緊張して汗が止まりませんでしたが、新しい家で過ごし始めた家族の記録を留めるという意味で良い機会を与えていただきました。

長男もタイミング悪くものもらいで片目が腫れてしまったり、意外に妻が乗り気で頑張ってくれた事も良い思い出です。是非ご覧いただければと思います。

 

MBS「 住人十色」で「八田家住宅」が放送されます。

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3月23日に、富田林の八田家住宅がMBS放送の住人住色で放送されます。

撮影中、陶芸家の八田さん自身が陶芸と家事に奮闘される姿をみて、高低差のある斜面地と一体となって、創造と生活の実践が営まれている様子に、これからの「家」の可能性を感じました。

是非ご覧いただければと思います。

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