news
住宅設計について
ここでは、これまでご質問を受けた中で、特にハッとさせられた質問について回答したいと思います。
Q11.作風の違いがあるのはなぜですか?
「とのま=~と~の間(ま)」という事務所名にも表明しています通り、私の設計の特徴は、関係を形にする事に重きを置いています。この関係とは、「クライアントの生活」と「その土地の風土」の間に生まれるものです。例えば、生活の中にある家具や生活雑貨のテイストや、器の好みや食生活、アウトドアとインドアの生活スタイルの違いはどうかなどなど、何が家の中心となるかで自ずと建築の特徴が生まれますし、敷地の特性についても、郊外や都市部の違い、その土地から何が見えるか、周囲の町並み・プライバシーの状況を見て、主な生活の場(LDK)を何階に位置づけるか、窓をどの位置に開くかなど、建築を形づくる条件が異なってきます。こうした考えを基に、直接要望などのお話をお聞きした上で、一から建築の全体像を考え始めますので、建築毎に異なる印象があるのだと思います。
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2022/11/07
ニュース
新年あけましておめでとうございます。
このたびの能登半島地震により、被害に遭われた方々のご無事を祈ると共に、一日も早く日常生活に戻られますことを心からお祈り申し上げます。
昨年は中山台とK寺プロジェクトといったコロナ禍で進めていた物件が建築雑誌にも掲載され、設計や工事プロセスを振り返りながら、住まいはこれからどうあるべきかを考える一年でありました。他のプロジェクト含め、コロナ禍という先の見えない状況においても、人は決して生活を諦めないのだと感じたことは、建築家としてとても励みになりました。
そして、この度生じた大地震。これまでも阪神・淡路大震災や東日本大震災を経験し、建築士として耐震性を踏まえた設計は十分に配慮し行って参りましたが、南海トラフ地震はじめ、どこに住んでいても発生する可能性のある地震に対して、家族の命を守る建築として備えていく事の大切さを痛感しました。
まだまだ、住まいを取り巻く状況は良いとは言えませんが、本年も建築の力を信じ、新たな生活の場所となる住宅建築を作り続けたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
とのま一級建築士事務所 / 河田 剛
2024/01/05
メディア
現在発売中の新建築住宅特集2024年1月号に、大阪市で計画しました「天王寺K寺の庫裏とスタジオ」が掲載されました。
これは、生活に密着した稲荷信仰を習合した寺院の境内に、新たな庫裏とスタジオを建築をすることで、日常と信仰の間にどのような繋がりを持つことが出来るかをテーマに取り組んだものになります。
この度は、お施主さん、工事の嵩倉建設さんはじめ関係者の皆様ありがとうございました。是非皆さんご高覧いただければと思います。
施工:嵩倉建設
構造:片岡構造
布:fabricscape
造園:植物事務所COCA-Z
設計監理:とのま一級建築士事務所
2023/12/19
イベント
カジュアルな建築家仲間の「ninkipen!」の今津さんと合同で、それぞれの自邸のオープンハウスを開催しました。
そもそもなぜこの二人でという事ですが、今津さんとは、普段から気軽に会うような間柄では無いのですが、建築に向き合う姿勢がわりと近くて、10年前くらいに、一緒に何かできたらと話したのがきっかけでした。
過度なデザインを優先したものではなく、使い手の事を考えながら作っているのが共通していて、派手な建築テーマが無かった分、当時イベントのイメージができなかったのかもしれません。
そして、約10年が建ち、それぞれ自邸を建てたこのタイミングで、この合同オープンハウスが実現しました。
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2023/10/14
イベント
内覧会のご案内になります。
かねてより大阪市内で設計監理を進めて参りました、「天王寺K寺のA邸とスタジオ」が竣工し、お施主様のご厚意により内覧会を開催させていただく運びとなりました。
ご希望の方は、下記申し込みフォームに登録いただきましたら、詳細情報をご返信いたします。
(*ゆっくりとお話しをしたいので、私たちの設計で新築・リノベをご検討頂ける方に限らせて頂きます。)
https://tinyurl.com/yvodez5z
日時:10月15日 日曜日 11:00 ~ 17:00
場所:大阪市天王寺区
設計:とのま一級建築士事務所
構造設計:片岡構造
施工会社:高倉建設株式会社
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2023/10/08
メディア
現在発売中の新建築住宅特集8月号に「中山台のS邸とH社」が掲載されました。
今回は庭特集ということで、論考「庭と呼ばれない庭」も寄稿させてもらいました。
これは歴史研究室時代から愛読していた「建築と庭 西澤文隆実測図集」の最後のパート「庭と呼ばれない庭」の小さな疑問を手掛かりに、まさに庭と呼ばれない自然の山林に、どのように建築を建てればよいのか?その思考過程を書き記したものになります。
この度は、お施主さん、工事のコムウトさんはじめ関係者の皆様ありがとうございました。是非皆さんご高覧いただければと思います。
施工:コムウト
構造:片岡構造
布:fabricscape
設計監理:とのま一級建築士事務所
2023/07/22
ニュース
大阪府豊中市で土地のオーナー様より依頼を受け、とのま一級建築士事務所の建築設計条件付きで土地の販売を行っております。
土地の場所は、北摂の人気のエリア「東豊中町」にあります。最寄り駅からは北大阪急行線千里中央駅より徒歩約20分、モノレール少路駅からだと徒歩約15分で、車でも大阪中心部に新御堂筋で20分、高速道路の千里ICも近く利便性の良い立地になります。道路から上がった高台の土地なので、平地の土地よりもコストがかかってくる事から、その点を考慮し土地の価格を設定しております。建築工事についても、土地の造成工事を省き、駐車場と建物の基礎工事を一体的に工事する事でコスト削減につなげており、相場よりも割安な土地価格に加えコストに配慮した建築設計を行うことで、意匠性と経済性を兼ね備えた計画としています。
土地の造成工事を省き、駐車場・建築工事を一体的に計画する事で
トータルコストの軽減を図ります。
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2023/07/01
メディア
5月13日17:00よりMBS「住人十色」で、宝塚市で計画していました「中山台のS邸 | H社」が放送されます。
住人十色~家の数だけある 家族のカタチ~
#680「急な斜面でも家は建つ 自然を満喫できる崖地ハウス」
TVerページ
https://tver.jp/episodes/epoyw3bhmo
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2023/05/13
メディア
今回は、特集の「小商いできる家で楽しく暮らそう」に合わせて、2階の本業の設計事務所と、将来的に予定しているギャラリー・レンタルスペース部分を中心に、小商いする部分と生活する部分の関係性を、素敵な写真と文章でまとめていただきました。
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2023/04/15
コロナ禍で考える「家づくり」
緊急事態宣言下のGW中も、2年目になると家と近くの公園の往復だけで満足している自分がいましたが、それよりも、私たちの家族で気が重かったのは、育休中だった妻がGWあけに仕事に復帰することでした。次男が生まれる前は、長男を保育園に預け、夫婦それぞれ働き、家事を分担しながらよくせめぎ合っていたので、その記憶がフラッシュバックしてのものでした。その時はバタバタでしたが、最近は良い感じの家事の分担を見つけることができていました。基本的には妻がメインの家事である料理や掃除、洗濯をし、私はサブ的な子供の送迎や、晩ご飯の洗い物か子供をお風呂にいれる事、あとは、ゴミ出しと犬の散歩、畑や植栽の水やりなど。この中の植栽の水やりや犬の散歩は、家事では無く趣味だ。というご意見もあるかもしれませんが。。。私はこうした家事を「B面の家事」と呼んでいます。主にお父さんがよくしているであろう補助的な家事のことです。
屋上に住んでいるワイヤーフォックステリアのエッフェル。
エッフェルが来てから屋上が息抜きの場所となっています。
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2021/05/24
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